【先輩移住者インタビュー】   
ここの景色に惚れて移住しました                

備前市移住歴3年の橋本康伸さんに移住のきっかけや、
      移住してからの生活について話を伺いました。

▼家族構成を教えていただけますか?
 夫婦2人です。

▼移住のきっかけはなんですか?
 20年来利用しているペンションのオーナーに『後継者にならないか』と声をかけてもたったことがきっかけです

▼ いつ移住しましたか?
 2018年に移住したので、今年で3年目になります。

▼ 声をかけてもらってから移住するまでに、どれくらい時間がかかりましたか?
 以前から、ゆくゆくは夫婦で田舎暮らしをしたいと話していたので、声をかけてもらった時に即答で「はい」と
 答えました。(笑)なので、移住することに関しては即決でした。
 当時は、介護施設で事務職をしていたので、仕事との折り合いを見て最短で移住をしました。

▼ 最初に鹿久居島(かくいじま)へ来たきっかけを教えていただけますか?
 当時はネットなんて無い時代だったから、どこか島に行きたいなぁと思ってブルーバックス社の本を
 見ていたら、聞いた事の無い島『鹿久居島』が目に留まって、ペンションみかんの郷に行ってみよう
 と思ったのが最初ですね。
 行ってみたらお父さん、お母さんの人柄や温かさに触れて、景色に癒されました。その後、毎年通う

 ようになり、
 結果20年近いリピーターになっていました。

▼ 実際に住んでみてどうですか?
 素敵な場所です。
 ペンションのリピーターとなって、毎年夏に利用をしてたので、春、秋、冬を経験したのは移住後な
 のですが、1年を通して素敵な場所です。

▼ 住んで良かったところ、イメージと違ったところはありますか?
 イメージと違う所はありません。
 《奥さまから》
 お魚が新鮮、お野菜もとってもおいしい 自宅でも野菜を栽培していて、ペンションで提供する
 お食事でも使っています。お野菜の味がとっても濃いんですよ。

▼ お気に入りの場所は
 自宅(ペンション)からの景色です。
 特に2階の客室からの景色は絶景です。

▼ 島なので、海にとても近いですが、怖いと感じたことはありますか?
 海には近いですがここは高台なので、大きな災害は今の所ないですね。
 備前市は、大陸プレートもないので地震もないし、四国と本土に挟まれているので、ここは台風も
 通り道にならいんですよ。
 しいて言えば、風が強い時があるかな。災害といえるレベルじゃないけどね(笑)

▼ 移住・起業したときに利用した制度はありますか?
 全オーナーが1度手放している建物なので、空き家購入補助を利用させてもらいました。

▼ 移住してから変化はありますか?
 《奥様から》
 時間がゆっくり流れているように感じす。まさにスローライフだなぁと実感しています。
 あと、虫が巨大なんです。移住してきた当初に比べたらずいぶん慣れましたけど、今でもついつい声をあげてし

 まい、旦那がきて退治してくれます。

▼ ペンション経営を継承されてのご苦労はありますか?
 苦労とは思っていないけど、ペンション経営はしたことがないので、独学で勉強をしました。
 それから、(前オーナー)は広告などを一切行っていなかったので、公式サイトを作成したり、旅行
 会社への登録をしたりして、ネットからの集客も受けられるようにしました。

▼ 移住先のコミュニティーはありますか?
 特にないけど、ペンションは色々な方が利用されるので、ここがコミュニケーションの場になってい
 るのかな。先日はプロのピアニストの方が利用されて、食事後にピアノとエアロフォンでセッション
 をしました。
 刑事の方が利用された時には手品を見せて、現場検証から取り調べなどを受けましたよ。(笑)
 結果、捜査は未解決で終了しましたけどね。

▼ マイカーなしで生活が可能と思いますか?
 ここは、島だから車がないと厳しいと思います。
 買物に行くのにも、病院へ行くのにも車は必要になりますね。

▼ 不便を感じることはありますか?
 移住前は、電車が約2分間隔位で走っていて、高速の入り口まで10分、新大阪まで20分という利便性の 
 高いところに住んでいました。島に住んだからどうなるかな?と思っていましたが、特に不便を感じ
 ることは無いですね。
 マクドナルドもピザ屋も牛丼屋もないけど『住んだ所に合わせればいい』と思っています。

▼ 先輩移住者として移住を計画している方に向けてメッセージをお願いします。
 迷っているなら、『何を大切にするか』を考えれば自ずと答えが出ると思う。
 まず、優先順位をつける事が大切です。

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お話しが上手であっという間にインタビューの時間が過ぎました。
それもそのはず、落語家の肩書を持つペンションみかんの郷オーナー橋本さん
今は、エアロフォン(デジタル管楽器)に夢中だそうで、インタビューの合間にも腕前を披露してくださいました。とてもステキなクリスマスソングを2曲。楽譜も見ずに演奏してくださいました。
オーナーが代替わりした今も、リピーターで来られるお客さまが多いとの事。
仕事で疲れた帰り道に『明日から2泊で泊まれる? 癒されにいきたい』と東京都在住のお客様から問合せが入る事もあるそうで、疲れを癒して、仕事への活力をもらえる場所になっているようです。

2021.09

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