【先輩移住者インタビュー】
もっている技術を発揮できる場所

備前市移住歴4年目の豊島理恵さんに、
移住のきっかけや移住してからの生活についての話を伺いました。

▼ 家族構成を教えていただけますか?
 主人(オーストラリア人)と子ども3人の5人家族です。

▼ 移住のきっかけはなんですか?
 備前市に住む前はオーストラリアに住んでいました。
なので、子どもに日本の文化を知ってもらいたくて(国際人になってもらいたくて)移住を決めまし

た。
 

▼ いつ移住しましたか? 移住してどのくらいになりますか?
 2018年に移住して、今年で4年目に入りました。

▼ 移住するまでの準備期間はどのくらいですか?
 実家が岡山県美作市に別荘を持っていたので、長男が小学校1年生の2015年の時に4か月間
 小学校2年生の時に2か月間住んでみて、3年生の時に移住することを決めました。
なので2年くらいは準備期間ですね。

▼ 備前市を選んだ理由はなんですか?
 実家が神戸で、実家との行き来がしやすい場所を探していました。
 地域おこし協力隊に採用してもらったのも理由の1つです。
(他の地域にもいろいろと応募はしたんですよ。)

▼ 備前市の中でも、その地域を選んだ理由は?
 海が好きなんです。ここは海が目の前で、山も島も見られるので気に入っています。

▼ 実際に住んでみてどうですか?
 住みやすいです。
 私が地域おこし協力隊で活動していたから感じることなのかもしれませんが、小さな街なので、行政

 が近いと感じます。

▼ 住んで良かったところ、イメージと違ったところはありますか?
 自分の持っている技術を発揮できることです。
 出身の神戸には英語を話せる人はたくさんいるんですけど、備前市ではそういった人があまりいない

 ので、自分の英語力を活かせる場所があります
 イメージと違うところは…特にないですね。

▼ 災害について、海が近くて怖いと感じた事はありますか?
 神戸の震災を経験しているので災害に対する恐怖はすごくあるんですが、ここにきて怖いと感じたこ
 とは、今のところないですね。
 ここは海に近いけど、住居を3階に構えているので大きな被害にあったことはないです。
 台風の時に海面が高くなってきて(高潮)、車を非難させようと思ったことがあるくらい。

▼ 移住・起業したときに利用した制度はありますか?
 ゲストハウス(THE English club)を起業したので、起業支援金の制度を利用しました。
 移住者への補助制度に関しては、地域おこし協力隊だったので利用はしていないです。
 地域おこし協力隊になって2年目には、やりたい事が見つかったので起業をしました。
 2021年の3月末で地域おこし協力隊の任期が満了し、そのまま事業を続けています。

▼ 移住してから変化はありますか?
 子どもが日本人になったこと(笑)
 国際人になってもらいたいとの思いがありますが、インターナショナルスクールが近隣(岡山県)に

 はないんですよね。

▼ 移住先のコミュニティーは?
 このゲストハウス(THE English club)がコミュニティーの一つになっていると思います。
 ゲストハウスの経営以外に、リヴインスタッフが行う本格的な英会話教室も行っています。
 今はコロナ禍で大々的に運営が行えていませんが、カフェ&バーも行っているので地域の方や移住者

 の方が集い交流できる場になっています。
 ゲストハウスには移住希望の方が、備前市の宿泊補助を利用して短期間宿泊することもありますよ。

▼ 地域の参加行事はありますか
 コロナ禍ですべての行事がなくなっているのが寂しいですが、今年は福祉委員を引き受けたので、
 行事があれば参 加する予定です。
 「今回、福祉委員をやらないか?」と地域の方に声をかけてもらったのですが、やっと地域の仲間と

 して認めてもらったというか、地域の一員として受け入れてもらえた気がして、とても嬉しく思って
 います。

▼ 移住前も地域活動には参加をしていましたか
 私は、地域活動に参加することが苦にならないので参加していました。

▼ 移住前に知っていればよかったことはありますか
 地域の自治活動をしている方達を知っていたら、1歩前に出て、積極的に関わりやすかったかもしれ
 ない。
 幸い私は地域おこし協力隊だったので、行政とも関係ができ、古い旅館をリノベーションをして今の

 ゲストハウスを起業するという、やりたいことができました。その時に、地元の業者さんなどはすべ
 て地域の方にお願いをしたんですが、地域おこし協力隊でなければ、いきなりここまで事業を進める
 ことは難しかったのかもしれません。外からやってきた私という人間や、私がここでやりたい事を知
 ってもらうことが、地域の一員になるために必要だと感じました。地域との繋がり、連携が大切だと
 思います。

▼ 子育てについて
 国際人になってもらいたいと思っていますが、本人たちはどう思っているか(笑)
 押しつけにならないようにしなければ。と思っています。

▼ 学校、地域コミュニティー参加、習い事など行っていますか?
 空手、サッカーを習っていますが、親の負担が多いなぁと思った時も正直あります。
 地域性なのか、そのクラブの考えなのかわからないけど、お弁当準備、水の準備などがあります。

▼ マイカーなしで生活が可能と思いますか
 難しいと思う。特に子育て中だと送迎などが必要なときもあるので、車は必須だと思います。

▼ 生活で不便を感じることはありますか?
 買物もネットで出来るし、不便に感じることや困っていることは無いですね。

▼ 海に近くてよかったこと、困った事を教えてください。
 海が好きだからいつでも海を見られて嬉しい。自分らしい暮らしが出来ていると思います。
 あとは、魚が美味しい!
 困ったことは思い当たらないです。

▼ 二拠点生活の予定は?
 いずれは、オーストラリアへの帰省も考えています。
 備前市とオーストラリアの2拠点で生活ができるといいなと思っています。

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とても明るく気さくな豊島さん
豊島さんの周りには、何か楽しいことがたくさん巻き起こりそうなpowerを感じました。

2021.06

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